W.E.S.S.活動停止に関するご報告

稲門英語会会員の皆様へ

WESSの活動停止の件(2026年6月29日から1ヶ月間)につき英語会執行部からの報告書を頂きましたのでHP等に掲載します。

幹事長の鶴山さんから私宛に一報を6月27日にもらいました。
まずは事実を稲門英語会メンバーへ共有する事を考えましたが、その事だけをご連絡する事よりも現役執行部が、繰り返す未成年飲酒問題にどう向き合いどう根本原因とその対策を捉えるのか、其の為に深く話し込み、行動開始してもらう為の時間を優先し、その結果を待って併せて公表頂く事としました。従いまして本報告が遅くなってしまいましたことを皆さまにお詫びします。

私自身鶴山さんと面談し意見交換の場を作りました。
この報告文の内容は執行部が議論した結果作成されたものです。風土改革は時間もかかり覚悟の必要な取り組みです。そのことを理解した上で彼らはこの事なくして真の再発防止が難しいと判断した様です。

起こしてしまったことは許されない事ですが彼らが考え設定した取り組みを我々OBGは静かに見守ることにしたいと思います。ご理解ご支援のほど宜しくお願いします。

稲門英語会幹事長 栃尾雅也


【W.E.S.S.活動停止に関するご報告】

 皆様におかれましては、ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。平素より早稲田大学英語会(W.E.S.S.)の活動に格別のご支援とご指導を賜り、心より御礼申し上げます。

 この度、W.E.S.S.は20歳未満飲酒を理由として、学生生活課より2026年6月29日から2026年7月28日までの1か月間、活動停止処分を受けております。

 公認復帰を最重要課題として掲げ、会内の風紀改善と信頼回復に全力で取り組んできた中、このような事態を招いてしまいましたことを執行部として心より深くお詫び申し上げます。また、一昨年来の事案の再発を回避出来なかったことは、単なる一会員の問題ではなく組織全体として未成年飲酒を防止できなかった結果であると重く受け止めております。日頃よりW.E.S.S.を支え、信頼を寄せてくださっているOBGの皆様のご期待を裏切る結果となりましたことを、深く反省しております。

 執行部としましては、今回の事案を単なる不祥事として終わらせるのではなく、改めて「なぜ同様の事案が繰り返されるのか」という根本原因をゼロから徹底的に分析し、その解決策を制度として構築し、今後の世代へ確実に引き継いでいくことが現執行部に課せられた責任であると考えております。本書では事案の概要をご報告するとともに、執行部内で協議した真因の分析及び再発防止策についてご説明申し上げます。

1.事案の概要及び執行部の対応

 本件は、2026年4月19日に開催された秋葉原HMの2年生の会食の中に20歳未満の会員が一部含まれ飲酒が行われたことに端を発しております。事案を内部で把握した後、執行部は速やかに関係者への聞き取りを実施し、事実確認を行いました。その結果、20歳未満飲酒の事実を確認したため、当該会員に対して個別指導を実施するとともに、大学への報告に先立ち、執行部として規程により該当HMの2年生の活動停止処分を科しました。その後、確認した事実を学生生活課へ報告し、学生生活課との協議を重ねた結果、本件を理由として、2026年6月29日から2026年7月28日までの1か月間、W.E.S.S.に対する活動停止処分が決定され今に至ります。

2.真因の分析

 執行部では、今回の事案を、一部会員のモラルの欠如という個人の問題として捉えるのではなく、なぜ同様の事案が繰り返し発生する組織なのかという観点から協議を重ねました。その結果真因は、「W.E.S.S.の活動理念や存在意義が明確化しておらず、W.E.S.S.に所属していることへの誇りが見失われていること」と結論付けました。

 20歳未満飲酒が違法であること自体は多くの会員が理解しております。しかしそれにも関わらず同様の事案が繰り返されているという事実は、「ルールを知らなかった」のではなく「ルールを破ることによる影響を、自らの問題として十分に認識できていなかった」ことを示していると考えております。このような組織風土が形成されてしまった背景について、執行部では以下の3点を主な要因として整理いたしました。

① W.E.S.S.の理念や活動意義を十分に理解しないまま入会している会員が少なくないこと。

・現在の会員の多くは、友人からの紹介や会の雰囲気などをきっかけに入会しており、当初からW.E.S.S.の理念や活動意義に共感して所属した会員ばかりではありません。そのため入会後もそのような雰囲気が好きで所属し続けており、W.E.S.S.本来の価値がなかなか実感できていない会員が多くおりました。また、そもそも活動理念や存在意義が不明確であるため会員も理解しがたかったことは五役として非常に大きな問題であると捉えております。

② 組織への当事者意識が十分に醸成されていないこと。

・会員の中には、コンプライアンスや会の信用は執行部が守るものであり、自身の行動が団体全体へ影響を及ぼすという認識が十分に浸透していなかった側面がありました。その結果、「自分一人の行動で団体が処分されることはないだろう」という意識が生まれる空気感が存在していたものと考えております。

③ 違反によって失われるものへの理解・浸透が不十分であったこと。

・活動停止処分がもたらす影響について、会員一人一人が具体的に理解できていたとは言えませんでした。活動機会の喪失、公認復帰への影響、学内施設利用の制限、財政的負担など、違反が団体へ及ぼす損失を十分に実感できていなかったことも、危機意識の不足につながったものと考えております。

 今回の事案は、単に一部会員による違反行為ではなく、こうした組織的課題が積み重なった結果として発生したものであると認識しております。したがって、再発防止のためには処分を厳格化するだけでは不十分であり、組織風土そのものを見直し、会員の意識と行動を変えるための仕組みを構築することが不可欠であると考えております。

3.再発防止策

 前項で述べた真因を踏まえ、執行部では、単に注意喚起や指導を強化するのではなく、同様の事案を繰り返さない組織文化を作り直すという観点から、以下の施策を実施いたします。

(1)W.E.S.S.の理念及び活動意義の明文化

 本件を受け、W.E.S.S.の理念と活動意義を明確に設定し、浸透させることが必要不可欠であると考えました。五役内で議論した結果、理念とビジョンの2つに分けて設定いたしました。

 まず理念は以下の通りです。

私たちは、英語活動を通じて挑戦する勇気と他者を尊重する心、高い倫理観と責任感を育み、一人一人が自らの可能性を広げ、世界に価値を生み出せる人材へと成長することを支える組織である。その過程で多様な価値観を認め合い、誰もが安心して挑戦できる居場所を築き、仲間と切磋琢磨する中で得られる誇りやかけがえのない経験を次の世代へ受け継いでいくことをW.E.S.S.の存在意義とする。

これまで私たちは、温かい居場所としてのサークルの役割ばかりを重視してきました。ですがそれだけでは他のサークルと変わらず、W.E.S.S.がW.E.S.S.であるべき理由にならないと考えました。そこで、前年度に掲げた「世界に輝く早稲田を牽引する英語会」という理想を引き継ぎ、このように定義いたしました。特に重点を置いているのは、会員の人間的成長を支えるという点です。会員全員に開かれた経験や挑戦の機会を創出し、一人一人が英語活動を通じて実力だけでなく人間力を磨き、その先に社会や世界へ価値を生み出せる人材へ成長していくことこそ、W.E.S.S.の存在意義であると考えます。

 次にビジョン、理念を追求した先に到達すべき目標は以下の通りです。

私たちは、英語を通じて日本一、人を育てる英語サークルとなる。そして会員一人一人がW.E.S.S.員であることに誇りを持ち、世界で通用する実力と人間力を備えた人材を輩出し続けることで他団体の模範となり、早稲田を牽引する英語会を目指す。

上記の挑戦や成長は社会や大学のルールを遵守することを大前提として初めて成り立つものであると考えています。これを全会員が共有する価値観として浸透させてまいります。

(2)W.E.S.S.の理念及び活動意義の、新歓活動からの浸透

 会員がW.E.S.S.という組織に所属する意味を十分に理解しないまま活動を続けることがないよう、新歓活動時より新入生には会の本来の活動意義を説明します。レクリエーションや夏合宿の宣伝が多い現在の新歓活動の内容を見直すことで、新入生にはどのような活動をしている団体かをより明確に認識した状態で入会していただけるようにいたします。W.E.S.S.の理念や活動方針に共感した上で入会していただくことを重視し、単に会員数を増やすことのみを目的とした新歓は行いません。

(3)活動停止による影響の共有

 20歳未満飲酒が組織全体へ及ぼす影響を具体的に理解できるよう、活動停止によって失われた活動機会、公認復帰への影響、学内施設利用の制限、財政的負担などについて全会員へ共有する機会を設けます。違反行為を個人の問題として捉えるのではなく、組織全体の活動や将来へ影響を及ぼす行為であることを改めて具体的に理解できるよう努めます。

(4)当事者意識の醸成

 会の信用は会員一人一人の日々の行動によって築かれるものであるという認識を組織全体へ浸透させます。そのため、総会や全体行事において、コンプライアンス及び会の責任について継続的に共有し、「一人の行動が団体全体の未来を左右する」という当事者意識を醸成してまいります。各HMの幹部は会員への理念浸透及びコンプライアンス教育の責任者として位置付けます。そこから2年生→1年生といった順で浸透させていきます。

(5)処分基準の明確化

 20歳未満飲酒禁止と処分の規程は昨年より実施してましたが基準をより明確化します。

 今後1度目より退会処分を原則とし、その基準を全会員へ明文化、周知いたします。違反に対する対応を曖昧にすることなく、組織としての規律を明確に示すことで、再発防止を図ります。

4.おわりに

一昨年度から同様の事案を繰り返してしまったという事実を真摯に受け止め、これまでの対応では根本的な再発防止には至っていなかったことを痛感しております。だからこそ、今年度執行部は、単なる注意喚起や処分の強化に留まるのではなく、組織風土そのものを見直し、会員一人一人が「W.E.S.S.の信用は自分たち全員で守るものである」という当事者意識を持てる組織への改革に取り組んでまいります。

 今回ご報告した再発防止策については、一時的な対応ではなく今後も継続して実施できるよう制度化を進め、次年度以降の執行部へ確実に引き継いでまいります。失われた信頼は、言葉だけで回復できるものではないと十分に認識しております。今後の行動と結果をもって、少しずつ信頼を取り戻していく他ないと考えております。

 改めまして、この度は多大なるご心配とご迷惑をお掛けしましたことを、心より深くお詫び申し上げます。今後ともW.E.S.S.に対し、ご指導、ご鞭撻を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。

早稲田大学英語会(W.E.S.S.)
第132代執行部
代表 鶴山敦生 幹事長